「ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」あらすじから感想を徹底解説!原作末視聴でも楽しめるガイド付

「ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」あらすじから感想を徹底解説!原作末視聴でも楽しめるガイド付 アニメ・ドラマ

どうも、広く浅いオタクの午巳あくたです。

今回はノゲラの劇場版である「ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ」について語りたいと思います。

公開後ノゲラファン界隈で絶賛の嵐を浴びた本作のあらすじや感想、そして「原作・アニメ末視聴でも楽しめるガイド」を徹底解説いたしますので、ぜひ参考にしてください。

ノーゲーム・ノーライフ・ゼロの概要とあらすじ

『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』は2017年に公開された、ライトノベル「ノーゲーム・ノーライフ(通称:ノゲラ)」の第六巻を原作としたアニメ映画です。

ノーゲーム・ノーライフという作品自体が1クールのアニメとして2014年に放送されており、原作と共に人気を博しているシリーズです。

では『ノーゲーム・ノーライフ・ゼロ』(以降ではノゲラゼロと称します)という映画は原作あるいはアニメファン向でないと楽しめないのかというとそうではありません!

この映画は原作の世界戦よりさらに昔、いわば前日譚てきな外伝であるため、原作やアニメを観ていなくても問題なく視聴できる造りとなっています。

以降であらすじをざっくりご紹介。

エルフ、ドワーフ、ドラゴニアなどを含める16の種族が蔓延る世界。それぞれの種は魔法やそれに類する超常的な力を用いて、唯一神の座を巡り、大陸全土を舞台に争っていた。

大地は焼け、空は戦火に舞う灰塵に覆われ、あらゆる命がたやすく失われた。

そして16のなかでも最弱の種とされたイマニティ(人間種)は、そんな争いに巻き込まれる形で日に日にその数を減らしていった。

そんなイマニティである少年 リクは、イマニティグループの若きリーダーとして皆を率い、戦火から逃げ惑う日々を送っていた。

ある日のこと、調査に赴いたリクはエクスマギナ(機凱種)の少女 シュヴィと出会う。

本来であれば敵対関係である種族の少女を警戒するリクだったが…

…といった感じのハイファンタジーの世界観を舞台にしたボーイミーツガール作品です。

ライトノベルやアニメ原作の映画はあくまで原作ファンのためのものというイメージがあり、そうでない身であれば嫌厭したくなるかもしれません。

しかしこのノゲラゼロは、「傑作ファンタジー映画」であると断言できます!ぜひともガワに惑わされず、原作を知らない人にこそ観てほしい作品です。

キャラクター紹介:リクとシュヴィについて

それでは、この映画の主軸となる二人について語りたいと思います。

リク

イマニティのグループを率いる18歳の白髪の少年。知能が高く、決断力もあり、リーダーに相応しい才覚を持つ。

ときに全体のために、仲間を見捨てたり、自ら命を差し出すよう命令したりする立場にあるため、その苦悩と罪悪感に苛まれ、イマニティ以外の全ての種族を憎み、終わりの見えない大戦に絶望している。

シュヴィ

機械の体を持つエクスマギナであり、11、2歳くらいの体格をした黒髪の少女。

本来であれば集団で行動するエクスマギナだが、彼女は「心」というものを知りたいという欲求を抱いており、それが原因でイレギュラーとして仲間から切り離され孤立している。

そしてリクと出会い、その感情に触れ、徐々に「心」を知っていく。

感想:弱者が弱者として戦い、絆が世界を塗り替える

自分の流す涙に溺れそうになったほど、心を震わせる傑作アニメ映画でした。

その理由の一つが、絶望的すぎるイマニティの状況にあります。

ノゲラゼロの世界では、エルフや竜、獣人などのファンタジーではお馴染みの種族が登場し、核戦争ばりの血みどろの大戦を繰り広げています。

そんななかイマニティ、つまり人間は圧倒的な弱者として描かれているのです。

魔法を使うことも感じることもできず、身体能力は文字通り「人並」でしかないイマニティは、ただ逃げ惑うしかない日々を送っています。

そんな絶望的な状況下において、彼ら彼女らを率いる立場にある主人公のリクは、その重すぎる責任に押しつぶされそうになっているのです。

このように概要をざっと説明しただけでは、そこまで珍しいシチュエーションには思えないかもしれませんが、その絶望の描き方が残酷なほど精緻なのがこの作品の特徴。

世界を憎み、仲間を想いながらも、苦悩し葛藤するリクの姿は、観ている方も身もだえしたくなるほど痛ましく、救いがなさすぎるのです。

そんな彼もエクスマギナであるシュヴィとの出会いを兆しに、リクはイマニティの存族をかけた戦いにいう挑みます。このあたりはわりかし王道的な展開と言えるかもしれません。

ですが王道をなぞるのであれば、修行して強くなったり、隠された力を目覚めさせたりと、何かしらの「力」を得るのが常套でしょう。

しかしノゲラゼロにおいては、そうはなりません。あくまでも弱者として戦い、弱者として勝利を目指すのです。

そこが従来のハイファンタジー作品との大きな違いであり、同時に圧巻のクライマックスに繋がる重要なファクターでもあります。

もう一つの感動ポイントは、やはりリクとシュヴィの絆です。

ボーイミーツガールの様式美として、二人は共に過ごす中で絆を深めていきます。

そしてその絆が世界を変えるのです。これは比喩でも大げさでもなく、二人の絆がこの物語の最重要パーツといってもいいです。

「絆が世界を変える」、文章にしてみるとつきなみで陳腐な表現に思えるかもしれませんが、この映画を観た後では涙とともに実感できることでしょう。

原作未読・末視聴でも楽しめるガイド

ノゲラゼロは原作未読・見視聴でも十分に楽しめる映画ではありますが、知っておくとより理解が深まる3つのポイントをご紹介。

ノーゲーム・ノーライフのあらすじ

ジャンル、媒体問わずあらゆるゲームにおいて前人未到の記録を打ち出すプレイヤーがいた。

どのゲームにおいてもアカウント名が「 」であることから、界隈からクウハクと呼ばれ、それ以外は一切の素性が表に出ていないため、あらゆる噂や憶測が飛び交っている。

しかしその正体は、18歳の少年 空(そら)と11歳の少女 白(しろ)の引きこもりニート兄妹だった。

現実はクソゲーだと豪語し、日々ゲームに明け暮れる二人だったがある日のこと、正体不明の人物からオンラインのチェス対決を挑まれる。

チェスにおいても世界チャンピオン級のクウハクをもってしても苦戦を免れない強敵であったが、辛くも勝利を収める。そしてその強敵からこんなメッセージが

「そんなにゲームが強いとさぞ現実は生きづらくないかい?」

いちにもにもなく同意する兄妹は、どこからともなく聞こえた「僕もそう思う!」という声を皮切りに、とつじょ広大な大地が広がる異世界の空へ投げ出される。

二人が転移したそこは、「盤上の世界(ディスボード)」という異世界だった。

盤上の世界(ディスボード)について

クウハクの二人が転移した世界。10の盟約という絶対不変・不可侵のルールによって支配されている。

  • 【一つ】この世界におけるあらゆる殺傷、戦争、略奪を禁ずる
  • 【二つ】争いは全てゲームにおける勝敗で解決するものとする
  • 【三つ】ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる
  • 【四つ】゛三゛に反しない限り、ゲーム内容、賭けるものは一切を問わない
  • 【五つ】ゲーム内容は、挑まれた方が決定権を有する
  • 【六つ】゛盟約に誓って゛行われた賭けは、絶対遵守される
  • 【七つ】集団における争いは、全権代理者をたてるものとする
  • 【八つ】ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす
  • 【九つ】以上をもって神の名のもと絶対不変のルールとする
  • 【十】みんななかよくプレイしましょう

ただの法律ではなく強制力を持ったルールであり、盗賊などの悪人もゲームを仕掛けることでしか奪えず、戦争に類する行為も各国の代表者がゲームで勝負して決める

盟約の元で行われるゲームは、「盟約に誓って(アッシェンテ)」という掛け声とともに開始される。

ゲームの神様 テトについて

クウハクの兄妹をディスボードに転移させた張本人で、「ゲームの神様」。世界を創造し、10の盟約を作った。

外見は10代前半の少年であり、無邪気で天真爛漫な子供にしか見えない。

そして、なぜ「ゲームですべてが決まる世界」なんてものを作ったのか、その理由がノゲラゼロで語られる。

ノーゲーム・ノーライフ・ゼロを見放題で視聴できるサブスク紹介

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いまのところ上記のサブすくであれば「見放題」で視聴できるようです。

またアニメシリーズである「ノーゲーム・ノーライフ」も同サイトで視聴できるため、ついでに視聴してみるのもアリです。

まとめ:こんな人におすすめ

・ハイファンタジー作品が好き

・思いっきり泣きたい

・大きな声じゃ言えないが「ラノベ原作の映画なんてしょせんw」と思ってる

ほんっっっっとうにガワで毛嫌いせず観てほしい作品です。

そしてできればアニメシリーズも併せて観てほしい。映画を観てから視聴するでも、観る前に視聴するでもどちらでも大丈夫です!

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